ご先祖は100年前のアメリカに何を見たのか

日系アメリカ人1世の先祖史を調査中です‼

拝啓、アメリカさま

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 いかに僕がアメリカ好きになったのか。まずはそこから話したいと思います。言うなれば自分史のようなハナシなので、退屈かもしれませんが、プロローグ的な内容なので、読んでいただければ幸いです。僕はマッカーサーとギブ・ミー・チョコレートの世代ではありませんし、アイビー世代でもありません。けれども僕の父はジョン・ウエインやスティーヴ・マックィーンが大好きで、よく一緒にTVの映画番組を観ていました。

 

 また一方で、僕が生まれる前に若くして他界した叔父がいました。彼は生まれた時から心臓を患い、外出もままならなかったために、祖父母から大量の玩具を買い与えられ、それらが遺品として残っていたのです。時代は1960年代。当時、彼が熱狂した玩具とはすべてがアメリカ製で、モノグラム社のプラモデルやコーギー社のミニカー、マテル社のモデルガンでした。ミニカーはほとんど箱付きでプラモデルは生前組み立てることができなかったのか、未開封のものも多くありました。そうした素晴らしいお膳立てのおかげで、僕はハリウッドの戦争映画や西部劇、そして主人公が悪漢をやっつけるピストルやライフルにとてつもなくカッコよさを感じていたのでした。

 

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 そのオタク趣味を加速・進化させたのが1980年代の、アーノルド・シュワルツェネッガーシルベスター・スタローンのマッチョヒーロー映画です。ここで僕は彼らが身に着ける服や小物、そして劇中の風景にも萌えるようになりました。特に今の僕を形成する重要な映画を挙げるなら、次の二つです。スタローンの「コブラ」。この映画からはレイバンのティアドロップやエンジニアブーツ、クアーズの缶ビール、デリバリーのピザをハサミでチョッキン、ギンギンにカスタムされたフォード・マーキュリー……。

 

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 もう1本はシュワルツェネッガーの「ターミネーター」。この映画からはターミネーターが前半に着ていたパンクっぽいジャケットが気になって、東京中を探し回った挙句にM-65というとんでもなく優秀なミリタリーウェアだったことを知りました。それはまさに僕がミリタリーの古着を好きになるキッカケに。さらにはアーニーの巨大な筋肉に圧倒されてウエイトトレーニングを始めたのも、この映画のおかげです。

 

 他にも「ハートブルー(原題はポイントブレイク)」のミートボールサンドウィッチ、「リーサルウェポン」のヘンリーネックTシャツ、「トップガン」のG-1フライトジャケット、「ミッドナイトラン」のダイナー etc.。また大学生の頃はバイトでお金を貯めてはハワイに行ってアメリカンライフ(正確にはアイランドライフでしたが)を満喫し、雑誌のインクの匂いや雑なパッケージのレコード、アメリカンスタイルのブレックファースト、奇妙な味のルートビアなど数えきれないほどの“アメリカ”が、好奇心旺盛な青春時代の僕を熱くさせたのです。就職も最初はスーツを着たサラリーマンを経験しましたが、気づけばヴィンテージウェアを復刻するブランドに勤め、仕事としてROUTE 66を走ってインディアンリザベーションを訪問したり、第2次世界大戦の戦闘機P-51に乗ったり……。1990年代からミレニアム頃までは本当に濃厚なアメリカを味わいました。

 

 もうね、どうにかしてアメリカで暮らしたい、とか生まれ変わったらアメリカ人になりたいとか、息子たちが渡米してアメリカ人の女性と結婚したら超ハッピー、とか訳のわからない思考になるわけです。そんな僕に降りてきたのが母からの一言。「お婆ちゃんの親戚が昔、アメリカに住んでいたことがある」。どうしよう、これは事件です。