ご先祖は100年前のアメリカに何を見たのか

日系アメリカ人1世の先祖史を調査中です‼

アメリカに移住した先祖とは……?

f:id:findmyancestorincalifornia:20210128115257j:plain


 「先祖がカリフォルニアに移住した経験がある」という母の証言は、アメリカ好きの僕にとって心躍るトピックでしたが、サンフランシスコ辺りで洗濯屋、という断片的な情報だけでは「へぇ~」で終わるしかなかったんですよね。たとえばゴールドラッシュで金を求めたフォーティーナイナーズ(注)だったというこだったなら夢のある話じゃないかっ、とガッついたかもしれませんが洗濯屋とはまた微妙なハナシ。そのせいか、当時はそれ以は発展しませんでした。

 

(注)カリフォルニアで砂金が採掘されたというニュースを聞きつけ、アメリカ東部だけでなく、世界中から一獲千金を求めた人々が押し寄せたゴールドラッシュ。この年、すなわち1849年にカリフォルニアを目指した人々をこう呼ぶ。NFLチームの49'ersの由来であり、ゆえにチームカラーにゴールドが採用されている。

 

 その話題にふたたび興味を持ち始めたのは3年ほど前でした。当時、僕の近所に100歳のおじいさんが住んでいらっしゃって、その方は第2次世界大戦で出兵した経験があったそう。ソ連兵とやりあってシベリアに抑留されつつ生還した、いわば歴史の証言者だったわけですが、その詳細を誰一人書き留めることなく、亡くなってしまったんです。きっと後世に語り継がれる貴重な体験談が聞けかもしれない、と今更ながらひどく後悔しました。

 

 僕の祖母が10年以上前に亡くなって直近の語り部がいなくなった今となっては、アメリカに移住した先祖の話を聞けるのは母しかいない、ということで今一度聞いておこうとなったわけです。すると母はより詳しく話を始めました。

 

 判明したのは、渡米したのが祖母の母(前回の話でちょっと出てきた曾祖母)の夫、つまり曽祖父の弟に当たる「鳥居 宗三郎」一家だということ。僕にとって、曾祖叔父(そうそしゅくふ)というんでしょうかね。彼はなかなかの起業家でアメリカで一旗揚げて帰国し、今度は樺太(サハリン)で縫製工場を営んだそうです。祖母も一度、曽祖母とともに曾祖叔父を訪ねて樺太の縫製工場へ行った記憶があると言っていたそうです。

 

 洗濯屋に縫製工場、そしてアメリカ。アメリカン・ヴィンテージ系アパレルに携わっている僕と曾祖叔父に、これほど接点があるとは運命としか……。とにかく驚きでしたが、さらに母が僕に手渡した数枚の資料が僕のリサーチ魂に火をつけたのです。