ご先祖は100年前のアメリカに何を見たのか

日系アメリカ人1世の先祖史を調査中です‼

そこは果たして106年前に先祖が住んだ家だった

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 北米加刕コルサ郡コルサ市メエン街七百四拾壱番地=
アメリカ合衆国カリフォルニア州コルサ郡コルサ メインストリート741。

 

 戸籍謄本によれば、ここが大正4年(1915年)に宗三郎夫妻待望の長女が生まれた住所であることが記されています。

 

 前回、この住所をgoogle street veiwに読み込ませるたところ、このなんとも古めかしいレンガ造りの建物に辿り着いたのです。

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 店舗のような外見で、同じデザインの扉と窓がセットになって横一列に並ぶ様は、日本的にいうと「長屋」的なものなのでしょうか。外壁はすべてレンガで組まれています。該当する住所はこの長屋の奥にちょっと顏を覗かせている2階建ての住居スペースのようですが、この造りには築100年以上経過している香りがプンプンします。

 

 それが事実であれば宗三郎たちが住んでいた跡地、と言うより彼らが実際に生活していた家が、今も現存しているということに……。それって冷静に考えても鳥肌ものです。 行ったこともないカリフォルニアの僻地に、自分と同じ遺伝子を持った先祖の足跡が、今も残っている。そんなロマンを感じさせる経験なんて今の今までしたことはありませんでしたヨ。

 

ここまで古さを感じさせる建物には、きっと何かの情報があるに違いない。そこで検索エンジンを使ってこの住所、建物の情報を漁ってみましょう。果たしていくつかの情報を得ることができました。

 

 

不動産情報

 この物件は2007年に5万2000ドルで売却されているようです。情報によると1140スクウェアフィート(約106平米)の敷地に部屋は3つとあり、地下室と中庭(恐らくはこの長屋のレンガ壁の向こう側)があるとのこと。そして、何よりもこの地所が建てられたのが1907年となっていることに目を奪われました。1907年ですよ! 

 

 宗三郎夫妻の長女の出生地が1915年に届け出がされているということを鑑みれば、一家はこの建物の中で生活を営んでいたことがほぼ確定だということを意味しているわけです! さらに調べるとこの建物には碑文が記されています。

 

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Old Chinatown District

 アメリカ西部の鉱山文化やルート66などの文化的遺産保護に尽力する団体“E. CLAMPUS VITUS”によって、この建物は保存すべき存在とされてます。そこにはこう書かれています。

「およそ1890年の旧中国人街:1850年代に、多くの中国人がカリフォルニアーー彼らが“ガムシャン”=黄金の山と呼ぶ――にやってきた。彼らは他の移民と同じ理由で財産を見つけるためにやってきた。砂金が掘りつくされてしまうと彼らは堤防やダム、高速道路、鉄道を建設する仕事を引き受けた ! 「チャイナタウン」では、人々は彼らがしばしば受けた迫害から解放され、安全と快適さ、そして宗教的な目的のために集まることができた。通常、家族は同じ建物内に住んでビジネスを行う。地下トンネルのネットワークはかつて、これらの構造の多くを接続していた(建物などを地下道で結ぶ秘密のネットワーク)。この地域は、1890年の中国人の存在(900?)と、19世紀と20世紀の文化遺産とのつながりを残している」。

 

 不動産情報サイトに記されていた地下室というのは、恐らくこうしたネットワークに使われていたものの名残なんでしょうね。以前にも述べた、中国からの移民がチャイナタウンを築いたという話は、まさにこの建物が中心地だったのです。当時、東洋人の地位はかなり低かったこともあり、日系移民は中国系移民と近しい存在にあったんでしょうね。きっと宗三郎一家も不慣れな地で苦労したのではないでしょうか。

 

さて、次回もこの住所にまつわる情報をフィーチャーしてみましょう。 更新は3月1日(月)です。お楽しみに!